たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

Entries from 2019-11-01 to 1 month

三浦綾子『愛と信仰に生きる』

神のもとに帰ろうとするとき、聖書とともに氏の文章を読んで信仰の先輩たちの姿に励まされている。『道ありき』と重複しているが、食べもの以外のメモも含めて上げておきたい。 この頃、戦時中の慰安婦が問題になっている。戦時中の日本軍のやり方は、人買い…

滅びの香り『細雪』

「その、烏賊のお料理と申しますと?」と云う房次郎夫人の質問から、烏賊をトマトで煮て少量の大蒜で風味を添える仏蘭西料理の説明が暫くつづいた。 悦子の好きな蝦の巻揚げ、鳩の卵のスープ、幸子の好きな鶩の皮を焼いたのを味噌や葱と一緒に餅の皮に包んで…

三浦綾子氏の青春『道ありき』

三浦氏と奇跡の結婚を果たすまでを記した手記。まだKindleストアジャパンの品ぞろえが薄かった頃に買い、6年ぶりに読んだがほとんど何も覚えていなかった。今回はずっと深く感銘を受け、彼女をキリストに結び付けた人々の愛にむせび泣いてしまった。 わたし…