たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

Entries from 2021-02-01 to 1 month

「こんな時間が、たまらなく好きな私」。。。『天然日和』

この本には、いくつか「いろんな意味でマズイのでは...」と思われる他人の描写がある。20年近く前に刊行されたものなので、今はこういう書き方はしないかもしれないけど。というか編集者も含めてそのくらいアップデートされててほしいと思うけど。「天然」が…

ホワイトハウスまで Hope: A Memoir of Survival in Cleveland

ものすごく近くにアレの君臨を今も信じ続けている人がいることを知ってしまった日に...。 勇気に感謝。バイデン副大統領(当時)の歓待に感謝。 We sit on the couch, and he hands me a cold ham-and-egg croissant. A little after five, after I haven't …

しあわせのために食べる Life After Darkness

ミシェルさん改めリリーさんの勇気に乾杯。この本の感想はこちら。 Rachel basically spooned some sort of strained porridge into me.[...]The day after I found that out, I went into the kitchen and started to cook for myself. And I mean I cooked…

Uncanny Valley の食シーン

ふたつの結末(本編とエピローグ)に深い哀愁がただよう逸品である。それにしてもスピとヴィーガン、オーガニック、グルテンフリーの親和性の高さはヨガ、指圧・整体師並みである。 Lightly hungover one afternoon, eating a limb salad at the literary ag…

林真理子著『食べるたびに、哀しくって…』

全体的に、指定の文字数いっぱいに伸ばすのに奮闘しているような印象のエッセイが続く。 京都の商家を模したといわれるその店は、店から裏庭に通じる路地があった。右側は倉庫、左側は畳敷きの仕事場になっていた。そこで働く祖母の傍にいると、ひょいとカス…

キノコの宴 山本文緒『落花流水』

認知症疑いのおじいさんの世話をしているうちにむしろ自分の症候に気づくくだりなど白眉。メモによるとこの本を随分昔に読んだようなのだが、全編再読して全く記憶を喚起するところがなかった。面白い小説が2度楽しめたのだからお得だ。 ひとつ、訪ねた姉の…