たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

Entries from 2022-03-01 to 1 month

ジェーン・スー『ひとまず上出来』のラストミール

炭水化物の重ね食いはやめられないよなー。こないだ日本に帰ったとき、三番街でカレーうどんに御飯つけようとしたら母に「うどんも大盛にしたのにやめなさい!」と本気で怒られたのだが、自分の定食にもミニちらしがついていたという...。 ただ、アメリカに…

富士日記(38)主人「朝のごはんは、ラーメン!!」と言う。

パンにマヨネーズをつけて食べるの、私も好きだったけどトーストに限る。マヨネーズのツノが茶色になるまで。 8月26日(火)うすぐもり朝 おかゆ、かつぶし、大根おろし、バター、半熟卵。のみすぎで、主人はおかゆをたべ、元気なし。昼 ごはん、茄子中華風…

『護られなかった者たちへ』の娑婆の食事

Kindle Unlimitedのおかげで出会えた小説と作家さん。Kindle Unlimitedは、Officeを除けば私が一番長く契約しているサブスクである。もちろんくだらない作品もたくさん読まされてきたが、『さよならタマちゃん』はじめ、Unlimitedなしでは絶対に巡り合えなか…

富士日記(37)ギターを習う

8月6日(水)くもり時々晴朝 トースト、さつまいも味噌汁。昼 ラーメン。夜 のりにぎり(牛肉佃煮入り)、茄子とみょうがの吸物、黄桃サラダ、鮭罐。 朝 ごはん、のり、うに、味噌汁、いさき塩焼。夜 茄子とみょうがのすいとん汁。 朝 ごはん、鯖味噌煮、佃…

林真理子著『奇跡』

こうして見ると「大層」まつりである。密林のレビューを見る限り、『李王家の縁談』的失敗作なのは十分察せられたのにやはり買ってしまった在外邦人。 ともあれ、書き下ろしのできる体力はすごいと思う。 2人きりになると、ぎこちなさが2人をつつんだ。鮨屋…

富士日記(36)黄桃ゼリー

まめにゼリーやケーキを作っているのがすごいと思う。 7月25日(金)晴花子より、31日夕方に学生村を発って帰って来るとのこと、しらせあり。昼 チーズトースト、とりのスープ、野菜炒め。(中略)村役場に固定資産税1年分納める。夜 カレーライス、黄桃ゼリ…

富士日記(35)卵の中華風油炒めをごはんにのせて酢醤油をたらして食べるおいしさ!!

有職のちまき、土用丑の日のうなぎ...と豪華版かと思えば、ごはんの油炒めのせ、そしてボルシチ。恵比寿のロシア料理店のパイ皮をかぶせたスープ、新宿のロシア料理食べ放題(自称。カレーがメインだった)のピロシキと鰊は美味しかった。 (昭和44年) 7月1…

富士日記(34)しまおまほ「加計呂麻日記」

中巻収録のしまおまほ氏の巻末エッセイから。私と同様、「食事の覚え書き」を楽しく読まれている様子。 カントリーマアム、小さくなったよね~。最近はめっきり粉菓子を食べたいと思わなくなったが、昔はレンチンして食べるのが好きだった。イチゴ味も。 係…

「光文社古典新訳文庫」誕生を支えた飲み会

いつもお世話になっている文庫のできるまで。出版論として、古典論として、何より翻訳者・文学者・出版人のエピソード集として大変面白かった。亀山先生は、学長を辞した後に来賓として来られた同窓会の地方支部でロシア民謡を歌っていらしたので、この本で…

富士日記(33)アポロが月に行った日

「アポロが月の15粁近くまで行っているといって、テレビでは大騒ぎしていた」 朝 ごはん、さつま汁、卵焼、大根おろし、しらす。昼 ふかしじゃがいも、スープ、きゅうりといかの三杯酢、紅茶。(中略)私の背より少し高い山椒の木には、ニスをかけたようにツ…

富士日記(32)オレンジジュースの素

50年前。この家族が食べているものを見る限り、ごく最近。 先日『ライ麦畑でつかまえて』と『ナルニア国物語』が1950/1951年刊と知って、最近すぎてビックリした。私の両親よりバイデンよりトランプより若いのか...と思って。C・S・ルイス、トールキンが会っ…

ムラカミのライ麦畑

実は初通読。予想どおり、not for me, for now. やっぱり、今はなき「学研マイコーチ国語」の抜群に優れた中学生向け書評に心を動かされた時点で読むべきだった。わかってたんだけどさ〜。 巻末に原作者の意向であとがきは載せられなくなった、とあって驚い…

富士日記(31)昭和43年、へそまん

岸信介の車が牛乳を1本買った、という聞き書きがある。 北海道旅行に行ったとき、貝ごろごろの札幌時計台近くのラーメンもおいしかったが、乗り継ぎの都合で仕方なく降りた何もない倶知安駅でふるまわれたふかし芋が忘れがたい。百合子さんはバターをつけて…

富士日記(30)衣替え

カリフォルニアに衣替えはない。「夏ものと冬ものを入れ替える」必要がないのだ。 9月7日(土)晴しっとりとした陽射し。ふとんを干す。朝 ごはん、さつまあげ、大根おろし、生卵、のり、トマト、わかめと豆腐味噌汁。昼 チキンカレーライス(中国製とりの罐…

富士日記(29)狙われる松方さんの菓子パン

気軽なスナックが今より少ない時代、コロッケ、大福を店頭でむさぼり食うのはよく理解できる。20年前に初めてドイツに行ったとき、気軽なサイズのボトル中食が売られていない、というのが旅行客としては地味に不便だった。それだけ環境先進国なわけですが。 …

富士日記(28)大根おろしを食べてから元気になる

私はそうめんもそばも「熱い汁」で食べるのが好きだ。ざるや冷やしは飽きる。 7月25日(木)晴7時起きる。このごろは早起き。朝 ごはん、卵焼、大根おろし、じゃがいもと玉ねぎ味噌汁、納豆。(中略)昼 ふかしパン(ベーコンと玉ねぎ入り)、チキンスープ、…

富士日記(27)硝子瓶にウイスキーを詰めて御持参

食欲旺盛なウサギ。これはとてもレアだと思うのだが、私もこんど家ウサギを預かることになった。むかーし、友人宅にいたのを思い返すに、犬猫と勝手が違うだろうしちょっと緊張するわ。 私、板チョコを買う。50円。焼きにぎりを作ってきたので、車の中で食べ…

富士日記(26)原始長命食

この山の人たちは運転するしないにかかわらず、いっつもビール飲んでるよね。私も一度助手席で飲まれたことあるけど、なかなか嫌なものだった。 朝 ビーフシチュー、ごはん。毛がそそけ立ったような、栄養のわるそうなリス、やってきて、ひょろひょろと去る…

富士日記(25)「私の金銭欲と物欲と性欲」

武田氏はよく行く某食堂のカレーが酸っぱくて最悪にまずいと大岡さんに言っていたのに、その後もいつも同じ場所でカレーを頼んでいる。どんだけ。 カレーライス(主人)150円、ハムサンド(私)180円。トラック運送の仕事らしい4人が、朝定食をとり、そのあ…

富士日記(24)とびきり甘辛いいなりずし

漢字表記はまちまちなのに(すごくいいと思う)送り仮名の送り方は一定しているのが興味深い。 3月23日 くもり 夜、霧朝 パン、ベーコンエッグ、スープ。古い固形スープだったのでカビ臭い。このスープはやめにして、アジシオに熱湯をさして飲む。これがへん…

富士日記(23)赤坂餅、わかさぎ天丼

ドライブに手作りのチーズケーキを持っていって車の中で牛乳と一緒に食べるのが素敵。 昼 おにぎり、卵焼、コンビーフ。2時頃、主人を乗せ、おにぎり弁当を持って梅崎さんの墓参に行く。(中略)夜 おかゆ、バター、カキ湯漬。 河口湖駅でそばを食べる。160…

富士日記(22)私の知らない旅番組時代の「11PM」

いくら食べ残しを他人様にお裾分けするメンタリティは理解できない。人に贈るものはむしろ一番いいものを。 9月6日(水)くもり朝 トースト、鮭罐、スープ。昼 焼飯、スープ。夜 ごはん、天ぷら(車海老1尾ずつ、かます2枚ずつ)。(中略)大岡さん夫妻みえ…

富士日記(21)あわててワカマツを服む

祝い事に限らず、一部の地域住民のイベントで特定の食品だけ消えるのは都会でもよくあること。最近は感謝祭当日でさえ開いているスーパーが増えたが、バニラアイスクリームが全然ないとか。(みんなパイ・アラモードにする) 8月20日(日)くもり 夜に雨朝 …