たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

インド

『十五の夏』その1:ボンベイ、カイロ、チューリヒ

雨宮処凛氏との対談本『この社会の歪みと希望』によると、佐藤氏は全く旅日記をつけていなかったそうだ。それでこの細かい描写。異世界にふれた少年の新鮮な驚きが感じられる。 船津さんは、もう一度、店の奥に入っていった。そして、お盆にアイスコーヒーを…

ひなあられとクリストフ 山本文緒『そして私は一人になった』

山本氏はうつに苦しみ、「楽しい」と心から思えるようになるまでの日々を日記として発表している。本書は時系列としてはその前の時期の記録である。一般向けパソコンの黎明期。まだ彼女もワープロを利用。飲み会である人に「編集者に原稿を取りに来させるよ…