たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

スイス

しゃぶしゃぶなるもの、フォンデュなるもの『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(7)

私は大阪出身だが、実家にしゃぶしゃぶという料理は存在せず、初めて知ったのは関東の友人宅で(毎週末に夕食を共にするという離れのおばあさんから友人宅の内線に電話がかかってきて、何が食べたいか聞かれたらしく「ひさしぶりにしゃぶしゃぶでも〜」と8歳…

ドリアンとトホホ英語『アスクレピオスの愛人』

話し言葉もそうだけど、メールで「女ことば」の「〜わ」を使う奴いるか?昔の小説に突っ込むのも野暮か、と思ったら、これ2012年刊でエボラも出てくるのであった...。 ↓あと、医学部をFaculty of medicalとはまず言わん。どこかの英語圏の大学のサイトを参照…

エリザベス・キューブラー・ロス博士の自伝から

3時間ほど列車待ちで寄ったことがあるだけのスイス。寄宿学校に留学していた子が「あの国には選択肢がない。スーパーに牛乳もチョコも1種類しかない」と言っていて、さすがに1種類は大げさだろうが、あまり面白い国ではなさそう...と思い込んでいた。でも、…

『十五の夏』その2:スイス、旧チェコスロバキア、ポーランド

日本人のティーンエイジャーってアジア人の少ないところに行くとものすごく幼く見えると思うのだが、若き日の佐藤氏は堂々とレストランに入っていき、同席の大人と会話し、大したものである。私は15の時、そもそも田舎で外食自体まれだった。ましてや一人で…

『十五の夏』その1:ボンベイ、カイロ、チューリヒ

雨宮処凛氏との対談本『この社会の歪みと希望』によると、佐藤氏は全く旅日記をつけていなかったそうだ。それでこの細かい描写。異世界にふれた少年の新鮮な驚きが感じられる。 船津さんは、もう一度、店の奥に入っていった。そして、お盆にアイスコーヒーを…