たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

英国

紅茶『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』(12)

朝吹登水子さんの登場。関係ないが私の英国の家族はみんなミルクのほうが多いミルクコーヒー派で、彼女みたいな優雅な紅茶の趣味をもたない。さらに日本にきてミルクティーに「ありえん」と引いていたのにはこっちが驚いた。 私はかやくごはんが好きだ。人参…

ロックダウン中のロンドン食探訪『ロンドンならすぐに恋人ができると思っていた』

「主人公」が仏教用語だ、という記述に一瞬興奮したのだが、ちょっと検索してみたところ、言い切ることはできなさそう。まあ、何も考えずに使っていた言葉なので、「主役」とは違う含蓄に気づけたのは面白かった。 この本、装丁がいまいちすぎないか。電書で…

『日の名残り』夕食として申し分のないサンドイッチ

原書でしか読んだことのなかったイシグロの邦訳を初めて手にとって感激した。解説で丸谷才一が述べているように「土屋政雄の翻訳は見事なもの」。私は『アンネの日記』などの深町眞理子氏の翻訳が好きで書き取って勉強したりしているのだが、土屋氏のテキス…

セロリ付きブラッディメリー Emily Giffin, The Lies that Bind

時代考証(というほどでもないが)に疑問あり。この頃はまだ日本のほうが携帯普及が早かったのか?2001年になんでこんなに固定の留守電に頼ってるの? 私が友達グループに遅れて初めてPHSを持ったのが1997年。1999年にはまだ10円渡されて友達に携帯を貸した…