この本には、いくつか「いろんな意味でマズイのでは...」と思われる他人の描写がある。
20年近く前に刊行されたものなので、今はこういう書き方はしないかもしれないけど。というか編集者も含めてそのくらいアップデートされててほしいと思うけど。
「天然」がデリカシーのなさの言い換えであってはならないよね。
絵に描いたような「ほっこりな私」文章・嗜好でそれもわりとビックリした。こういうの、ピン芸人がやるようなネタだと思ってたけど、ほんとに実名で存在するんだ、と。
私は石田ゆり子氏の顔がすごく好き。でも見たことがある作品は、原作を読んだ『マチネの終わりに』だけ。海外取材のシーンがチャチすぎて萎えた。ああ、そうだ、日本のプロダクションは金ないんだったね…。
夕方、千駄ヶ谷のスターバックスに行く。ラテのトール。私はスターバックスをこよなく愛している。何とも言えない幸せな気持ちになるのだ。あの人形のマークも可愛いし、面白いほど店員さんが親切なのだ、どこの店でも。
あったかいラテを持って車に戻ろうとしたら後ろから呼び止められた。家に帰って、冷凍してある豚肉を茹でてポン酢とねぎで食べた。ごはんは冷凍してあるのを解凍してあっためた。お、おおおいしいいい……。私は豚肉が好き。なんでだろう。たぶん豚バラが一番好き。でも太るものはあまり買わない。
食事にはけっこう気を遣っている。体に悪いものは、基本的に買わないし、好きではない。料理も、好きだ。台所で、何かを煮たり焼いたり、刻んだりすることに、とてつもない癒しを感じる。音と、匂いと、味(つまみぐい)。五感が喜ぶ。
私が台所に立っていると猫たちが、ごはんをおくれよ〜と寄ってくる。4匹がうじゃうじゃと台所に入ってくるさまはなかなかの眺めだ。併設してるカフェで、アーモンド・ラテを飲んだ。ああ……雑貨に囲まれてお茶を飲む幸せ。こんな時間が、たまらなく好きな私。
(ここで「えぇぇ…」という声が出た)
ぴいさまのおうちに夜、おじゃましました。「点天」の餃子を持って。ここの餃子はほんとにおいしい。果てしなく食べられる。
石田ゆり子著『天然日和』