たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

大根粥 in NZ 小林聡美『キウィおこぼれ留学記』

日本への渡航中止勧告が出て、この1年間何やってたのかと呆れつつ、外国体験記が読みたくなり手に取る。

英語圏に暮らして10年を超えるが、まだやってみたいんだよねー「語学留学」。
『かもめ食堂』の前の体験が書かれた作品で、著者のまるっとした「ガイコク」観にひやひやする。
著者の選択に関するコメントではなく(当然)、あくまで個人の感情が惹起されたという話なのだが、Mitaniと記された修了証を見て、いつまでたっても選択的夫婦別姓を導入しない日本に腹立った。

カレーをパクつくワタシたちを横目にアイスコーヒーを注文するコリツネ氏、さすが旅慣れているらしく、荷物は小さなトロリーバッグと、ショルダーバッグだけである。ゆっくりカレーを食べて、コーヒーを飲んでも、まだたっぷり時間があったが、我々は余裕を持ってチェックインすることにして、その店を出た。

ちょうど目の前に『とらや』が。海外へのお土産を意識してか、大きさも手頃で、品揃えもシンプル。ワタシは初めて滞在するガイジン宅に、自分の大好物の羊羹を手土産にすることにした。もし、ホストファミリーが羊羹嫌いだったら、自分の「おめざ」にしちゃえばいいんだし。菊地さんも、
「あ、羊羹。アタシも買おう。お土産にいいですよねー」
と乗り気だ。
(中略)
ニュージーランドといえば羊。羊といえばニュージーランド。まあ、これは羊という字には違いないが、だからといって羊のエキスってことはないだろが。
「いや、でも僕の知り合いに、税関でいろいろ質問されて結局没収されたヒトがいます」
確かに、怪しげな竹の皮模様の包みに、黒くて硬いゼリー状の食べ物は、初めて見るニンゲンには、驚異の食べ物かもしれない。このゼリー状のが羊のエキスかっ!
と。
「でも、そんなの、『羊羹あります』って申告しなきゃいいんでしょ」
とワタシは声をひそめて密輸の態勢万全である。
「ま、それはそうですけどね......じゃ、僕もこの『夜の梅』3本」
って、アンタも買うのかっ! それも3本も!
それぞれ思い思いの羊羹を購入すると、おのぼりさんみたいにそろいの紙袋である。『とらや』の紙袋はカッコイイ。

おとなしく洋食をいただく。チキンのケイジャン風とかいうやつ。そんなに美味しくもなかったし、不味くもなかった。

朝ゴハンはスクランブルエッグ。ガッチガチに火の通った固まったやつだった。

リビングルームに戻ると、お母さんが紅茶をいれてくれていた。ワタシはさっそく羊羹を勧めてみることにした。日本人を何人も泊めたことがあるというのに、羊羹は初めてだという。サンドロは匂いを嗅いだりしていたが、首を振って手をつけなかった。愛想のないヤツだ。お母さんは、フォークで突き刺し、端っこをちょっと齧ってみて、「美味しい」と言った。

今晩の献立は、ラザニアとブロッコリー、カリフラワー、ニンジン、グリーンピースの茹で野菜。以上。外国の食事といったら、大盛りのてんこ盛りといったイメージだったが、意外と質素な食卓だ。皿はひとり1枚で、それぞれで取り分けていただくスタイルらしい。お父さんも2階から降りてきた。せめて自分の飲み物くらい自分で運ぼうと、グラスに水道の水を注いで席についた。ニュージーランドの水は美味しいそうだ。サンドロはオレンジジュースを用意していた。テレビを消して4人でテーブルを囲む。それにしても、お父さん、お母さんの前にはグラスがない。何も飲まないというのか。酒は飲まないにしても、水さえ飲む気配がない。
(中略)
陽気なお父さんが食卓を盛り上げ、初日の夜の晩餐はなかなか和やかであった。ラザニアも野菜も、素朴で美味しかった。

テーブルにはテーブルマットが敷かれてすでに朝食の準備がされていた。キッチンではお母さんが立ってなにやらしていたが、
「なにを食べる? この辺の好きなもの食べてちょうだい」
と、カウンターの上のフルーツサラダやパン、シリアルなどを指差した。ワタシは、朝だし、みんな忙しいし、とりあえずテキパキせねば、とよく考えもせずに鳥の餌のようなシリアルにブルーベリーヨーグルトをかけ、さらに缶詰の桃ものっけて、トーストまで焼いて食べる。ミルクティーも自分でいれた。男性のみなさんはまだ起きてこない。お母さんはフルーツサラダにヨーグルトをかけたもの。そして驚いたことにまた何も飲まない姿勢だ。

「いってきまーす」
とキッチンで立ったままトーストを齧っているお父さんに挨拶して家を出る。そういえば昨日、サンドロもキッチンで立ったまま昼ゴハンを食べていた。

スターバックスに入って、景気づけのエスプレッソをギーっとかっくらった。これからいよいよ学校で勉強、オマケに今日はクラス分けの試験まであるという戦いの場に行くには、このくらいの刺激が必要なのだ。

すると、驚いたことに、菊地さんの家庭でも、夫婦は食事時に水さえ飲まなかったというのである。しかも、我が家は料理上手なお母さんのようだったが、菊地さん宅はそうでもないらしいのだ。
「チキンなんてオーブンにボンって入れただけで、味ついてないんですよ」
「ソースとかないの」
「ないですよー。チキンの味のみ。野菜にも味ついてないし。塩コショウもらうのもなんか、悪い感じじゃないですか」
「そうねー。で、パンとかゴハンとかないよね」
「そうそう。低インシュリンダイエットですね、これは」

そして、この昼ゴハンというのが、また実にアジアっぽくて興味深かった。インスタントラーメンを給湯室で作るもの、備え付けの冷蔵庫に保管していた自分の生もの弁当を取りに行くもの、電子レンジで弁当を温めるもの、おにぎり、サンドイッチ。食堂がないから、冷蔵庫や電子レンジといった設備が充実しているのだろうが、それを120パーセント活用しているアジア圏の生徒たちのたくましさに感動を覚えた。

どうやら、この匂いからすると、今晩はカレーと見た。なんだか字面だけだと、日本の夕方の景色とあまり変わらないような気がするが。
「おかえり、サトミ。学校はどうだった?」
と今日も陽気なお父さん。サンドロは、すでに帰宅していて、また黙ってテレビを観ている。そういえば、ワタシはここに来る初日の車の中で、お母さんに『インドのカレーが好きだ』と言った気がする。きっとお母さんはそれを覚えていて、ワタシのためにカレーを作ってくれたのだろう。チキンカレーだそうだ。荷物を部屋に置いて手を洗って、食卓の準備を手伝う。やはり大きな皿にカレーが盛られ、蒸した野菜とごはんがそれぞれ盛られ、それを自分の皿に取り分けるというスタイルらしい。
テーブルにつくと、今晩もお父さんお母さんの前には飲み物がない。カレーの時でさえも水を飲まない徹底したライフスタイル。すごい。そして、見ると、なぜかサンドロの前にはワタシたちと違った料理が置かれている。
「サンドロはチキンが嫌いだから、ステーキなの」
とお母さん。ちょっと!! アンタ(お母さん)! 甘やかしすぎー!
いい年した男がチキンが嫌いだからって特別食作ってもらうか? ああ、甘い。甘すぎる。それともそばアレルギーみたいに、チキンを口にしたら卒倒するとかそういう深刻な問題? いや、そんな感じではなかった。ただ単に嫌いなんだな、チキンが。
カレーは、正直、ものすごく旨かった。付け合せの野菜も。
食後は、どうしたことか、なんかみんなちょっと陽気になって(なにか入っていたのか?)、紅茶を飲みながら、サンドロが持ってきたというスイスチョコレートとワタシの持ってきた羊羹で団欒が持たれた。まずはサンドロのチョコレートをみんなで食べたのだが、思いがけずそれはチョコレートボンボンで、口の中でかなり強い洋ナシのリキュールが爆発したものだから、酒を飲まない清く正しいこの夫婦にはかなり衝撃だったらしく、ふたりとも、ギャー! ギャー! と大騒ぎだ。確かにかなり強くてびっくりだったが、そんなに大騒ぎすることもなかろうに。そして、次は羊羹だ。サsンドロは今日は食べる気になっているようだ。
「何が入っているのか」
としつこく聞くので、『砂糖と、小豆と、寒天』だと答えたかったのだが、『寒天』を英語でなんと言うのかわからず、思わず、
「seaweed(のり)」
とかなんとかいい加減なことを言ってしまい、サンドロも一瞬ぎょっとしていたが、友好のためか頑張って食べていた。感想は「悪くない」。

学校2日目の朝は、余裕で、昨日のようにバカ食いはせず、トーストとヨーグルトでサラっと済ませた。昨日と同じバスに乗り、昨日と同じく早めにターミナルに着いたので、やはり、世界のスタバに景気づけに入る。すると、そこにはすでに菊地さんがいて、やはり景気づけなのか、エスプレッソをかっくらっていた。ちょっとやさぐれた感じからすると、昨夜のゴハンも味がなかったと見える。ワタシもエスプレッソをギッと飲んで、一緒に登校した。

テーブルの上にはタッパーに入ったインスタントコーヒーや紅茶のティーバッグが置いてあり、カップボードには、おそらく生徒全員分のマグカップが用意されていた。
(中略)
給湯器もあるし、セルフサービスでいつでも勝手に作って飲んでいいようだ。なかなか太っ腹な学校だ。勿論授業にも持ち込みOKである。ワタシもさっそくコーヒーを作って、一応新入生なので、地べたに座った。たぶん一番長老だと思うけどね。そのうちどこからともなく皿にのったクッキーまでまわってきた。

3時間目終了後の休み時間には、菊地さんもワタシもそれぞれが持参した「つなぎ」で飢えをしのいだ。ワタシはバナナ、菊地さんはバナナチョコレートバーみたいなみっちりしたやつ。いつも酒先行の、甘いものをあまり食べない菊地さんがこんなものを口にするなんて、やっぱり「学ぶ」ということの奥の深さを感じる。

驚いたことに、そこは紛れもない肉屋で、それも、犬猫専用の肉屋だったのである。もちろん犬や猫が売られているわけではないよ(げっ)。
ショウケースには、ウサギや鶏のひき肉やビーフの角切りなど美味しそうな肉が陳列されていて、どれもこれも、ニンゲンがいただいてもよさそうなほどだ。これにはアタシゃあ驚いた。こんな贅沢なものをこちらの犬猫は食べているのか。さらにそのショッピングモール内のスーパーマーケットにも犬猫お肉コーナーがあって、そこには可愛いラッピングの、どデカいソーセージ形の肉が普通に売られていた。

さっきから菊地さんの姿が見えないなと思ったら、スタンドでアイスクリームを買って食べていた。アンタさっきバナナチョコレートバーを......やはり彼女の中で何かが壊れているらしい。

ホストファミリーの食生活にかなり危機感を覚えているらしい菊地さんは、日頃食べないバナナチョコレートバーを食べたり、キャンディーがむっちり混ざり込んでいるアイスクリームを食べたりして、すっかり我を失っているようだ。

家に着いたのは6時半近く。今日も夕飯の支度ができている。わーい。しかし、ちょっと待てよ。このいい匂い......。ガーン。も、もしかして、今日もカレーか......?
ワタシの勘は的中した。今晩もワタシの好物カレーであった。そんな、いくらカレーが好きと打ち明けたからって、そんなに毎晩食べたいほど、死ぬほど好きってことじゃなかったんだが......。でも今日は、チキン嫌いのサンドロも食べられるビーフカレーだってよーっ! わーい......。
(中略)
視点を変えて、今日の付け合せに注目してみましょう。今日の付け合せは、カリフラワーとインゲンの茹でたのと、たまねぎとほうれん草の炒めゴハン。ほうれっ。美味しそうじゃないですか。この炒めゴハンはかなりイイ線いってました。全体的には、悔しいけどとても美味しく、満足でございました。

振り返ると、そこにはランチタイムらしきサンドロが立っていた。手には長いバゲットサンドと、大きなペプシコーラのボトル。やはり、サンドロも家での清い生活のウサをペプシというジャンクドリンクで晴らしているに違いなかった。その表情も、家では見たことがないほど明るく晴れやかで、別人かと思うほどだった。

晩ゴハンは、紙のような繊細なパイと、ブロッコリーとカリフラワーとサツマイモ。いつものようにとても美味しかった。そして、今日はどうしたことか、特製のデザートまであった。
(中略)
イチゴの詰ったメレンゲのロールケーキにぶどうとブルーベリーを添えたもの。美味しかった。みんなに1切れずつ分けても、まだずいぶん残っていて、勧められたが、さすがにもう入る余裕はない。するとサンドロとお父さんが積極的におかわりをしてくれたので、助かった。サンドロは甘いものが好きらしい。

突然訪れた友人たちを、お母さんは、テーブルクロスまで敷いて、羊羹と日本茶でもてなしてくれた。それもたっぷりの羊羹だ。

家に帰ると、まだかなりだるかったが、お湯を沸かし、さっそくフリーズドライのお粥を作った。お母さんはその様子を食い入るように見ていた。フリーズドライとはいえ、このお粥はかなりなクオリティーであった。それに梅干をおとしたのと、りんごをトレーで部屋に持ち込み、ベッドの上でいただいた。やはり、こんなときのお粥は、身にもココロにも染み入るものである。ありがたいありがたい。

お母さんから、「サンドロから預かった」と、板チョコを渡された。サンドロは、昨日から友人たちと旅行に行っている。そのチョコレートは、サンドロの故郷、スイス製のものだった。今日はイースターということらしい。日本にはなじみがないが、なんでも西洋では、イースターの日に、大事な家族にチョコレートを贈るという習慣があるという。

「何か食べる?」
とお母さんが聞いてくれた。トーストくらいなら食べられそうかなーと思ったので、そう言うと、お父さん、お母さんは、ふたりして、『ガーン!』という表情で立ち尽くした。お父さんなんて、ガックリと膝をつきそうなくらいだ。どうやら最後の1枚を、さっき、お父さんがキッチンで食べてしまったらしいのだ。
「ごめんなさい。ほんとにごめんなさい」
と申し訳ながっていたが、どうか、そんなに落ち込まないで欲しい。お母さんは冷蔵庫を開けて、野菜をすりおろしたような緑色のスープを指差し、これはどうかしら、と言った。きっと、ワタシのために用意していてくれたものなのだろう。ワタシはそれと、野菜クラッカーを食べた。スープはちょっとカレー風味で美味しかった。お父さんは、「サトミの食べている姿を見られて嬉しいよ」と言ってくれた。

「あ、サトミ、晩ゴハンはどうする? 何がいいかしら」
そうそう、問題はそれなんですよねー。
「お米ならあるんだけどねー。日本のお米よ」
ガーン!! な、なにぃー? 米があるぅ? それも日本のぉ? なになになにぃー。あるなら早く言ってちょんだいよーっ(由利徹調)。それじゃ、晩ゴハンはお粥に決定!
「え? お粥? 日本のお粥って、米から作るの?」
おいおいおい、お母さん、なに寝ぼけたこと言ってるんだい。米も米さ。米は何でも治すのさ。ワタシは日本の米があると聞いて、俄然元気が出てきた。もう、何も心配はいらない。もう、米でも何でも、研いで研いで研ぎまくるだけだ(炊かなきゃだめだけどね)。そうだ。初日に買った大根があった。いつか大根料理を作ってあげなければと気になっていたが、今日こそまさにその日だ。お粥に大根を入れるのだ。わーいわーい大根粥だー。簡単だー。
ちょっとはしゃいだら疲れたので、また少し寝た。
目が覚めたらいい時間だ。そろそろ米を研がなければ。水を吸わせる時間を考えてちょっと早めにキッチンに立つ。すると、米を量るワタシの横にお母さんがやってきた。
「日本のお粥は食べたことがないの。もしよかったら3人分作ってくれないかしら」
あら、そうですか。3人分ですね。いいですともいいですとも。
(中略)
お母さんはソファでテレビを観ている。一方、ワタシは大根の皮を剝いたり(右手が使えないのでピーラーを借りた)、さいの目に切ったりマメマメしく台所で働いている。
(中略)
お粥は、水分が少なめのもったりした出来だった。ワタシのイメージしていたものよりも、少々野暮ったい出来だ。やはり、ココロが野暮ったくなると、料理にまで影響してくるのだ。
(中略)
それでも味は、大根の風味が微妙に混じり合ってイイ感じである。
そしてテーブルには今晩の料理がすべて並べられた。
大根粥にビーフストロガノフに茹で野菜。ちょっと不思議な情景だ。ヤケクソに梅干も並べてみた。そしていつもと同じように、ひとり1枚の取り皿にすべての料理を盛っていくのだ。お粥の隣にビーフストロガノフ。歴史的な異文化の混じり合いだ。
初めて日本のお粥というものを口にしたふたりは、それぞれがシミジミと味わい、美味しい、と言ってくれた。梅干に関しては、お母さんは、かなり好きなタイプだと、お父さんは言葉を選んで、インドのピクルスよりイイ、と言った。

朝ゴハンは、昨日のトースト事件(と言うほどでもないが)を気にしてか、お母さん自ら焼いたパンだった。

お母さんが、「お友だちと食べてね」と庭のりんごと、お友だちの家で採れたというぶどうをたくさん持たせてくれた。

時間がたっぷりあるので、コリツネ氏一押しという『ドルフィンズカフェ』でランチ。
(中略)
病み上がりのワタシはそこでパスタを食べた。

朝はルームサービスでトーストとコーヒーの朝食。内容的にはホームステイ先の朝食と変わりないのだが、垢抜けたセッティングに緊張してか、コーヒーのポットを思いっきり倒してしまった。

ワタシと菊地さんは手持ち無沙汰で、お母さんから渡されたぶどうや、腐ったバナナを売るカフェで買ったポテトチップスをつまみ続けていた。

国立公園内の『シャレー』という山小屋風のレストランで、みんなでロールキャベツのような洋定食をとった後は、いよいよお楽しみのジェットボートだ。

バスはまず、歴史を感じさせるディーン弟のお宅の前に横付けし(観光バスもらくらく入れるポーチ)、リビングルームにみんなで上がり込んで、手作りクッキーと紅茶をいただいた。肌の色艶がよくちょっと小太りのディーン弟は、クッキーのお皿を手に笑顔炸裂の大歓迎だ。茶とらの猫も、クッキーのおこぼれが目当てか愛嬌をふりまいている。クッキーを食べて紅茶を飲むだけ飲んだら、再びバスに乗り込んで、すぐ隣の農場へと移動した。

走り込んだ韓国料理の店は、想像以上に美味しかった。昨日まで自称病み上がりだったワタシは、この日完全復活を果たした。それぞれ、ラム焼き定食とうどんを注文。もちろんワタシがラム焼き。キムチとモヤシナムルにはご飯と味噌汁までついてきてしまった。完食。

小林聡美著『キウィおこぼれ留学記』より

「ゴハン」と「ご飯」の表記をきっちり分けているのが瞠目。御飯論法回避。
できるだけ幻冬舎にはお金出したくないと思っているが、買ってよかった。