たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

生牡蠣でリーダーシップを『ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私の 「超・独学術」』

2020年のロックダウン中、YouTubeで日本のワイドショーを流し見するようになったときに、「えっ、なんでこの人がワイドショーのコメンテーターやってるの?いくらパンデミックでも仕事選びなよ...」と思った人が何人かいて、著者もその一人。

この本は良い本だった。日本育ちのバイオリニストの人物伝にもなっていて興味深い。Wikipediaは英語なら日本語よりも精度が高い(単純に編集者も閲覧者も桁違いに多いから)というのはウィキペディアンとしても同意する指摘。

以下は、カルテットのリーダーを務めた著者が、メンバーの意見が対立したときにとっていた方法から。

3つ目は、至ってシンプル。「全員共通で好きなことをする」です。
私たちは4人とも、食べるのが大好き。とくに牡蠣が大好物なのが共通点です。
ちょっと疲れてきたな、少しストレスが溜まっているみたいだな、と思ったら「これが終わったら生牡蠣食べに行こう!」が定番のセリフでした。
色々と気を配ってはいましたが、実際のところ、一番効いたのは3番目の方法でした。やはり食べ物は、バイタリティの基本ですね。

廣津留すみれ著『ハーバード・ジュリアードを首席卒業した私の 「超・独学術」』より