たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

Entries from 2021-01-01 to 1 year

ネコとの食事 山本文緒『眠れるラプンツェル』

そういえば、気温が下がってからアパートの住人が餌をやっていた野良猫を見なくなった。どこかのおうちに引き取られたのだったらいいのだけど。この小説を最初に読んだのはたぶん20年以上前。何も覚えていなかったので初読と同じ。団地しんどいな。同じ空間…

音威子府へ 酒井順子・ほしよりこ著『来ちゃった』

青春18きっぷであちこち廻ったのが懐かしい。時刻表の読み方が分からなくて、覚える気もなくて、路線図だけをたよりに乗り継ぎ、何もない駅で2時間待たされたりなんてこともしばしば。私もきしめんのためだけに名古屋で下車したりした。 動物を愛でたその足…

酒井順子著『地震と独身』#東京五輪の中止を求めます

AERAの記事同様、「陽子さん(仮名)」というのは実在の人物じゃないんだろうな...と思われるエッセイが多い酒井氏の著作。本作はさすがに真の声が聞こえてくる。震災が起きた日、私はサンフランシスコで聖パトリックデーの緑一色のパレードに浮かれていたが…