たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

Entries from 2023-10-01 to 1 month

ハーゲのアイスに始まり手作りチョコケーキに終わる『夜行観覧車』

日本ではハーゲの販売元がサントリーということで、不買運動陣に悲鳴が上がってましたな。常々、日本におけるハーゲのアドバトリアルは過剰だと思っていた(新しいフレーバーの開発秘話で情報番組の20分を使うとか)。バックにサントリーと聞けば納得がいく…

小豆島のふし『八日目の蝉』

私は、いい大人の食習慣についてジャッジするのは最悪だと思っているが、この小説を読んで、飲料含めて全食コンビニの日本の知人の食生活に生理的といっていいほどの嫌悪感を抱いてしまったのを思い出した。「今朝はからあげくんと野菜1日これ1本だった」な…

ごはんを作ってくれる友達『盲目的な恋と友情』

そういえば私も一時期大学オケでバイオリンを弾いていたのだった。どこかのセミプロの人が指導に来てくれていたのも同じだ。今の日本で学芸員さんになれたのはすごいけど、生きていけない給与やん、と余計な心配もした。 気張って材料を用意するような料理で…

『肩ごしの恋人』のパスタ

たぶん10年ぶりの再読。最後に女性が男性ゲイに夢中になるところだけ記憶していた。当時もいやそれナイから、と思ったんだろうな。『メゾン・ド・ヒミコ』をゲイ友人たちが口を揃えて「あれ絶対ナイから」と言っていた時期に読んだのかもしれない。 直木賞受…