たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

Entries from 2022-12-01 to 1 month

『山女日記』(3) ウニ、フランスパン

アメリカ人は山の上でも下でもトレイルミックスが好きだが、私はあれを食べたいと思わないんだよいな。なんかナッツを消化すること自体が疲労する。 汗をかいたときはスパムむすびがものすごく美味しいと思う。 二人の前にはせんべいの袋やチョコレートの箱…

『そして、バトンは渡された』(6) 試験前の夜食

中学生になって初めて夜食を許されたことは忘れられない。ま、最初は小学校のテストとの違いが何もわかってなくてひどい成績でしたけどね。夜食まで食べて遅くまで何をやっていたのかと。 「はい。うどん」夜、部屋で勉強をしていると、ノックをして森宮さん…

『山女日記』(2) 山で沸かすコーヒー

山の中でコーヒー沸かすのいいな〜。私は山コーヒーの経験はないが、味噌汁を沸かしていただいたことはある。軽装備で行けるコースながら、地元のレスキュー隊で副業でガイドをしている方に案内をしていただいたとき。登る前にスーパーに行ってお弁当を買い…

『そして、バトンは渡された』(5) アズる

料理をいやそうにいじり回す人(父親語では「アズる」という)と同じ食卓についていると落ち着かないのはよくわかる。もちろん、食事は命にかかわることであっていろいろ事情もあるから絶対ジャッジはしないけど、アズっていることを相手になるべく気取らせ…

『そして、バトンは渡された』(4) 手作り餃子

餃子は数多ある大人になってから好きになった食べ物のひとつだ。ただ、これに関しては「実家のしか知らなかったときはとくに興味がなかったが、外のを食べてみて美味のポテンシャルがあることを知った」料理である。実家のはニラがやたら多かったんだよね。…

『山女日記』(1) いちご大福

実は、途中まで、『淳子のてっぺん』『バッグをザックに持ち替えて』の著書がある唯川恵先生の小説だと思い込んで読んでいた...。もちろんそれで読書体験が変わることはないのだが、なんかすいませんという気になった。Kindleだと毎度表紙を見ることもないの…

『そして、バトンは渡された』(3) 学食

日本の大学の学食、好き。と言っても在学時はそんなに安いとも感じられずほとんど行かなかったが、卒業してから、幸い?仕事で方々の大学に行く機会があって、中でも同志社大、阪大、京都芸大のは思い出深い。女子大はオサレメニューやデザートもいっぱいあ…

『そして、バトンは渡された』(2)ザ・優しい味

瀬尾まいこさんの文章にはハッとする修飾が随所に見られる。「まっすぐに涙を落とした」とかね。でも、写経してみると、「優しい味」をわりと多用していることがわかった。 「優しい味」は私にとって思うところの多いフレーズで、最初にピックアップしたのは…

『そして、バトンは渡された』(1)勝つ丼

日本食レストランでバイトをしていたとき、かつ丼は大人気だった。でも、アメリカ人、結構ご飯を残すんだよな〜。あの店の飯比がおかしかったのかな〜。 こないだ3年ぶりに日本に行って、なか卯の丼(かつ丼ではなく牛玉丼)を食べられたのはほんとうに嬉し…