たべもののある風景

本の中で食事するひとびとのメモ帳2代目

さまざまな家庭の食卓『50歳になりまして』

光浦さんの留学話、もっと読みたい。聞きたい。

子供がいると、子供中心のメニューになってしまいます。カレーも子供に合わせて甘口です。そんな子供味に飽きた夫婦に、ヤムウンセン、タイの春雨サラダを作ってあげたらすごく喜んでました。「家で、辛いものを食べられるなんて!」と、ヒーヒーいいながらビールをゴクゴク飲んでいました。

大晦日だというのに、根菜とキノコの味噌汁と、ブロッコリーをチンしてマヨネーズをかけたものと、豚肉と豆もやしを炒めたもの、そんなもんで十分でしょう。駅前のスーパーに買い物に行きました。

20代、お給料がちょっとずつ増えてきて、生活に余裕ができた時、まず初めに使ったのは食事でした。ファミレスで煮魚御膳にほうれん草のソテー(小皿)を追加できるようになった時、売れたな、と思いました。また少しお給料が増え、次に使ったのは本でした。平積みの新刊をジャケ買いできるようになった時、天下取ったな、と思いました。嬉しさに痺れました。

光浦靖子著『50歳になりまして』より