米国
ポートランドには多少土地勘があるので、「ああ、あのへんで...、うわー、あそこだ」とシーンを想像しながら読んだ。 が、やはり原書で読むべきだろうな。ムラカミの翻訳といえば『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の逃げタイトルが批判されたりしていたが、1…
この昭和の終わりに発表された小説を20年ほどの間に3形態で読んでしまったことになる。単行本、文庫本、そして文庫本を底本にした電子書籍。スタアが出先で振袖の着付け直しができなくなったところに洋服を持ってかけつけ、その表情の不潔さにゾッとする、と…
「フルハウス」は日本に行ったらぜひ行きたい書店。前回帰国したときはSNSなどでよく目にしていた大阪の隆祥館書店に足を運んだが、ネット上の情報のイメージと裏腹にあまりに小さなところでびっくりした。でも7冊買ってトランクで持って帰ってきたけどな。 …
実は初通読。予想どおり、not for me, for now. やっぱり、今はなき「学研マイコーチ国語」の抜群に優れた中学生向け書評に心を動かされた時点で読むべきだった。わかってたんだけどさ〜。 巻末に原作者の意向であとがきは載せられなくなった、とあって驚い…
時代考証(というほどでもないが)に疑問あり。この頃はまだ日本のほうが携帯普及が早かったのか?2001年になんでこんなに固定の留守電に頼ってるの? 私が友達グループに遅れて初めてPHSを持ったのが1997年。1999年にはまだ10円渡されて友達に携帯を貸した…
ふたつの結末(本編とエピローグ)に深い哀愁がただよう逸品である。それにしてもスピとヴィーガン、オーガニック、グルテンフリーの親和性の高さはヨガ、指圧・整体師並みである。 Lightly hungover one afternoon, eating a limb salad at the literary ag…
知ってたけど、日本の報道、いよいよやばい...感染者数減ってきてますね、だとぉぉぉ。そもそも全然検査足りてないじゃん。ちゃんと検査方法が変わったことも報じなさいよ。「専門家」も何も指摘しないし、怖いよー。 「回転寿司が満員だった」とか、去年か…
かつて、日本でも洋書の登竜門として大人気だった作品。やはり、まず1冊読み通そうと思ったら、英語の難易度にかかわらずページをめくる手が止まらない本を選ぶのがいいね。 I chug a big glass of water, take two Advil, and contemplate ordering fried e…
村上開新堂のクッキーと同じく、私には、Opus One(300ドルくらい。庶民に手の届くレベルの贅沢)とトレジョワイン(3ドル)との違いも全然分からない。どっちも同じくらいカリフォルニアーンだと思う。 ギャルソンが椅子を並べ始めたカフェを見つけ、2人は…
本書の京都パートを読んで、茶道がちょっとイヤになった。金かけてなんぼなのは分かってるし、こういう人たちがいないと文化が守られないのも確かなのだが。 2人の前にはやがて、細く切った野菜と海鮮の皿が出てくる。高く盛られたこれは魚生(ユーシェン)…